CX-60は乗り心地が悪い?不満点と改善策を徹底解説

マツダCX-60は、そのスポーティな走行性能とFRレイアウトが特徴のSUVだが、一部のユーザーからは乗り心地が悪いと指摘されている。特に、サスペンションの硬さや突き上げ感の強さが問題視され、長距離移動時の疲労感が大きいと感じる人も少なくない。

さらに、発売当初から不具合だらけといわれるほど、多くのトラブルが報告されている。サスペンションのリコールをはじめ、エンジンやトランスミッションの不具合一覧を見ても、品質面での課題が浮き彫りになっている。こうした問題が影響し、売れ行きが伸び悩み、売れないといわれる状況になっている。

CX-60は失敗作なのか、それとも改善の余地があるのか。リコール一覧を確認しつつ、乗り心地を向上させる方法としてビルシュタイン導入の効果も検討する。やばいとまで言われるCX-60の現状と、快適性を高める対策について詳しく解説する。

  • CX-60の乗り心地が悪い原因
  • サスペンションのリコールや不具合の詳細
  • 乗り心地を改善する具体的な方法
  • CX-60の売れ行きや評価の実態
目次

CX-60は乗り心地が悪い?改善は可能なのか

  • 乗り心地に関する主な不満点
  • サスペンションのリコールと対応策
  • 不具合だらけと言われる理由
  • ビルシュタイン導入で改善するのか
  • 具体的な改善策と対策方法

乗り心地に関する主な不満点

マツダCX-60の乗り心地については、多くのユーザーから「硬すぎる」「突き上げ感が強い」といった不満の声が上がっています。特に、SUVとしての快適性を期待していたユーザーにとっては、想像以上にスポーティな乗り味に違和感を覚えることが少なくありません。

まず、CX-60の乗り心地が硬いとされる最大の要因は、サスペンションのセッティングにあります。この車両はFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用し、操縦安定性を重視した設計となっています。そのため、スポーティなハンドリング性能を確保する一方で、段差や路面の凹凸を拾いやすく、特に低速域での振動が顕著に感じられるという欠点があります。

また、後部座席の乗り心地に関する不満も多く、特に長距離移動時に疲れやすいという意見が見られます。前席はドライバーが運転しやすいようにチューニングされていますが、後席ではサスペンションの硬さがダイレクトに伝わりやすく、揺れが激しくなることがあるのです。このような点から、CX-60の乗り心地は万人向けではないと言えます。

さらに、純正タイヤの影響も無視できません。標準装備されているタイヤのプロファイルが低く、乗り心地よりも走行性能を重視した仕様になっているため、路面の凹凸を直接感じやすくなっています。そのため、静粛性や快適性を求めるユーザーにとっては、硬さが気になる大きな要因となっています。

このように、CX-60の乗り心地は、サスペンションの設定やタイヤの仕様、車両の特性によって、他のSUVと比べて快適性が低いと感じられることがあります。そのため、購入を検討している場合は、試乗を通じて自分の感覚に合うかどうかを確認することが重要です。

サスペンションのリコールと対応策

CX-60のサスペンションに関するリコールは、安全性に直結する問題として多くのオーナーが関心を寄せています。特に、ボルトの締結不良や部品の強度不足によるトラブルが報告されており、これにより走行時の安定性が損なわれる恐れがあるとされています。

具体的なリコール内容としては、フロントサスペンションのアッパーアームやボールジョイントの締結が適切でないことが原因で、走行中に異音が発生したり、最悪の場合、部品が脱落する可能性が指摘されています。この問題が発生すると、操縦安定性が低下し、重大な事故につながるリスクがあるため、メーカーは対象車両に対し、ボルトの再締結や部品交換を実施しています。

また、リアショックアブソーバーにも異常が確認されており、特定の個体では異音や異常な振動が発生するケースがあると報告されています。この問題に対するメーカーの対応として、該当部品を無償で交換し、乗り心地の改善を図る措置が取られています。

これらのリコールを受けたユーザーの中には、交換後に乗り心地の変化を実感したという声もある一方で、依然として硬さが気になるという意見もあります。そのため、リコール対応を受けた後も、より快適な乗り心地を求める場合は、サスペンションのチューニングやタイヤの変更など、追加の対策を検討することが望ましいと言えます。

不具合だらけと言われる理由

CX-60は、多くの魅力を備えたSUVである一方で、「不具合が多い」という評価を受けることが少なくありません。その理由として、発売当初から報告されているさまざまなトラブルが挙げられます。

まず、電装系の不具合が目立ちます。特に、インフォテインメントシステムのフリーズやApple CarPlayの接続不良などが多く報告されており、ナビや音楽再生機能が突然停止するトラブルが相次いでいます。また、メーター類の警告灯が頻繁に点灯する問題もあり、ソフトウェアのバグが影響していると考えられています。

さらに、パワートレインのトラブルも指摘されています。エンジン制御プログラムの不具合により、走行中にギクシャクする挙動が見られたり、低速時の加速がスムーズでないといった問題が報告されています。トランスミッションの制御にも問題があり、変速ショックが大きいと感じるオーナーも少なくありません。

加えて、ドアやリアゲートの開閉に関するトラブルも発生しており、センサーの誤作動によって正常に動作しないケースもあるようです。これらの問題は、単独で見れば致命的ではないものの、複数の不具合が重なることでユーザーの不満を招きやすくなっています。

こうした背景から、CX-60は「不具合だらけ」と言われることがあり、メーカーとしては今後の改良やソフトウェアアップデートを通じて、これらの問題を解決することが求められています。

ビルシュタイン導入で改善するのか

CX-60の乗り心地を改善する方法の一つとして、ビルシュタイン製のサスペンションの導入が注目されています。ビルシュタインは、スポーツカーから高級SUVまで幅広い車種に対応する高性能ダンパーを提供しており、その品質の高さから多くのユーザーに支持されています。

ビルシュタイン製のショックアブソーバーを装着することで、CX-60の硬すぎる乗り心地を改善し、路面の凹凸をよりスムーズに吸収することが期待されます。また、操縦安定性を維持しつつ、衝撃を緩和する特性を持つため、乗り心地のバランスを向上させる効果も見込めます。

ただし、サスペンションの変更にはコストがかかる点や、車検対応の確認が必要になる場合があるため、導入前に慎重に検討することが大切です。また、装着後のセッティングによっては、純正よりも硬く感じることもあるため、自分の求める乗り味に合った仕様を選ぶことが重要です。

具体的な改善策と対策方法

CX-60の乗り心地を改善するためには、いくつかの方法があります。最も手軽な対策としては、タイヤの変更が挙げられます。純正タイヤよりも柔らかめのコンフォート系タイヤに変更することで、突き上げ感を抑え、乗り心地を向上させることができます。

さらに、アフターマーケットのサスペンションやショックアブソーバーを導入することで、自分好みのセッティングに調整することも可能です。これらの対策を組み合わせることで、CX-60の乗り心地を大きく改善することができます。

CX-60は乗り心地が悪い?売れ行きやリコールの影響

  • 売れないと言われる背景とは
  • 売れ行きが伸び悩む理由
  • 失敗と評価されるポイント
  • 不具合一覧とリコール履歴
  • リコール一覧から見るCX-60の課題
  • CX-60は本当にやばいのか?総評

売れないと言われる背景とは

マツダCX-60は、新世代のFR(フロントエンジン・リアドライブ)SUVとして登場しましたが、「売れない」と言われることが少なくありません。その背景には、価格設定、市場の需要、競合車との比較、そして品質問題など、さまざまな要因が影響しています。

まず、価格面に関して、CX-60はエントリーモデルでも約320万円からと高額であり、上位グレードでは500万円を超えることもあります。この価格帯はプレミアムSUV市場に近く、トヨタ「ハリアー」やレクサス「NX」、さらには輸入車のBMW「X3」やメルセデス・ベンツ「GLC」といった競合と比較されやすくなっています。しかし、CX-60はブランド力やリセールバリューの面でこれらの競合に劣るため、購入を躊躇する人が多いのが現状です。

また、日本国内のSUV市場では、コンパクトなモデルが人気を集めている傾向があります。CX-60は全幅1,890mmとかなり大きく、日本の都市部や狭い駐車場では取り回しにくいと感じるユーザーが少なくありません。同じマツダのCX-5やCX-30と比較しても、日常使いのしやすさで劣ると考えられています。

さらに、CX-60の初期モデルでは多くの不具合が報告されており、リコール対応が続いたことで「信頼性が低い」というイメージが定着してしまいました。新車購入を検討しているユーザーにとって、リコールや不具合の多い車種は敬遠されやすいため、この点も販売不振の一因となっています。

こうした要因が重なり、CX-60は「売れない」と言われることが多くなっています。

売れ行きが伸び悩む理由

CX-60の売れ行きが伸び悩んでいる理由は、価格設定や市場の需要だけでなく、モデルのコンセプトや性能に対するユーザーの評価にも関係しています。

まず、CX-60はプレミアムSUV市場を意識した作りになっていますが、内装の質感や装備の充実度が競合車に比べて物足りないと感じる人が多いようです。例えば、同価格帯のレクサスNXやトヨタ・ハリアーと比較すると、CX-60のインテリアはシンプルであり、高級感が不足しているという指摘があります。

また、乗り心地の硬さもマイナス要因の一つです。CX-60はスポーティな走行性能を重視したサスペンション設定になっていますが、その分、路面の凹凸をダイレクトに拾いやすく、長時間の運転では疲れやすいと感じる人が多いです。SUVを選ぶユーザーの多くは快適な乗り心地を求めているため、この点が敬遠される原因になっています。

加えて、マツダの販売戦略の影響も考えられます。CX-60は「ラージ商品群」として開発され、より上質な走行体験を提供することを目的としていますが、日本市場においては「CX-5で十分」と考えるユーザーが多く、高額なCX-60を選ぶ理由が見つかりにくいという問題があります。

こうした要因が絡み合い、CX-60の売れ行きは期待ほど伸びていないのが現状です。

失敗と評価されるポイント

CX-60が「失敗した」と評価されるポイントとして、最も大きいのは「市場とのミスマッチ」です。マツダはCX-60をプレミアムSUVとして位置付けましたが、実際のユーザー層には、その魅力が十分に伝わっていないという問題があります。

まず、価格とブランドイメージのギャップが指摘されています。CX-60の価格帯は、メルセデス・ベンツGLCやBMW X3などの輸入車と重なる部分があります。しかし、マツダはこれらのブランドほどのプレミアムイメージを確立しておらず、高額な価格設定に対して「割高」と感じるユーザーが多いのが現実です。

また、先述したように、乗り心地の硬さがユーザーの期待を裏切る要因となっています。プレミアムSUVを求める層は、静粛性や快適性を重視する傾向がありますが、CX-60はそれとは異なるキャラクターを持っているため、期待と実際の乗り味にギャップが生じています。

さらに、発売当初から不具合やリコールが相次ぎ、「品質に問題がある車」というイメージが広まってしまったことも、CX-60が失敗と評価される要因の一つです。

不具合一覧とリコール履歴

CX-60では、さまざまな不具合が報告されており、特に以下の問題が多く指摘されています。

  • トランスミッションの制御不良:変速時のショックが大きい、低速時のギクシャク感が強い
  • エンジンの不具合:エンストや警告灯の点灯、再始動できないトラブル
  • 電子制御系のトラブル:ナビのフリーズ、メーターの誤表示、Apple CarPlayの接続不良
  • サスペンションの異音:リアショックやフロントアームからの異音が発生

これらの不具合により、CX-60は信頼性の面で不安を持たれることが多くなっています。

リコール一覧から見るCX-60の課題

CX-60は発売以来、複数のリコールが発生しており、その内容を見ると、車両の品質管理や設計に課題があることがわかります。

  • サスペンションのリコール:締結不良による操縦安定性の低下
  • トランスミッションの制御不具合:走行中の挙動不安定や変速ショックの大きさ
  • エンジン制御プログラムの不具合:エンストやアイドリング不調

これらの問題に対応するため、マツダはソフトウェアのアップデートや部品交換を実施していますが、一部のユーザーからは「根本的な解決には至っていない」という声もあります。

CX-60は本当にやばいのか?総評

CX-60に対して「やばい」という評価がされることがありますが、これは主に初期の不具合やリコールが相次いだことによるものです。確かに、品質面での問題が多かったことは事実ですが、その後の改良やリコール対応によって、徐々に改善されつつあります。

一方で、価格設定や乗り心地の硬さといった根本的な部分は変更されておらず、これがCX-60の評価を大きく左右する要因となっています。

最終的に、CX-60が自分に合った車かどうかは、試乗や実際の使用環境を考慮した上で判断することが重要です。

CX-60は乗り心地が悪いのかを総括

  • 乗り心地は硬く、突き上げ感が強い
  • FRレイアウトの影響でスポーティな特性がある
  • 低速域での振動が特に顕著
  • 後部座席の快適性が低く、長距離移動では疲れやすい
  • 純正タイヤが硬めで路面の凹凸を拾いやすい
  • サスペンションのセッティングが快適性より操縦安定性を重視
  • リコール対象のサスペンション部品に不具合が報告されている
  • リコール対応後も乗り心地の硬さを感じる声がある
  • 電装系の不具合が多く、ユーザーの不満が大きい
  • トランスミッションの変速ショックが気になるとの意見がある
  • エンジン制御の不具合により走行時の違和感がある
  • 価格設定が高く、競合車と比較すると割高感がある
  • 車両サイズが大きく、日本の都市部では取り回しにくい
  • ビルシュタイン導入で乗り心地改善の可能性がある
  • タイヤ交換やサスペンション変更で改善策を講じることができる
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